高価な昼食/会費戻る/放送禁止歌

午前中、飯倉で会議。なので、昼休みはデニーズで昼食。
昼食は「500円以内」というルールをずっと守ってきたのだが、ついに1000円を越える食事となってしまった。

ということで悲しんでいると、先日、仕事で欠席した後輩女子の結婚祝いの会の、会費6000円が戻ってきた。嬉しくなっちゃう。

杉浦日向子「ソバ屋で憩う」、紅野謙介「書物の近代」を買う。

帰りの電車で森達也放送禁止歌」を読了。
私がこのドキュメンタリー作家を意識したのは、フジテレビ深夜の月一ノンフィクション番組「NONFIX」で昨年放映された、「1999年のよだかの星」という作品を見て・・。(→http://a7.fnn-news.com/jp/nonfix/371yodak.html

食品、薬品、化粧品といった非常に広い範囲で行われているのにほとんど知られていない、動物実験について取材し、それなしでは生きられない我々を宮澤賢治の「よだかの星」にたとえた内容だった。
ねばり強くて馬鹿正直な、取材者兼インタビュアーとしての森が、強く印象に残った。

この「放送禁止歌」は、やはり「NONFIX」で放映された同題番組をもとにした本で、70年代フォークを中心としたTVで放送不可能な音楽「放送禁止歌」が題材。(→http://a7.fnn-news.com/jp/nonfix/368hosok.html
森が関係者にねちっこく取材していくと、規制する側の組織も現在有効な禁止歌リストもどこにもなく、「放送禁止歌」とされる歌が実際に抗議をうけた事実もほとんどないという、滑稽で悲しい事実が明らかになる。「例によって例のごとし」のニッポン国総無責任体制が、見事に露わになるのだった。