トンデモ新書

ダイエット49日目。妻は今日も体調不十分で休養状態。

行きの電車で、野村無名庵「本朝話人伝」を読了。これは面白かった。

明治・大正・昭和を生きた芸能ジャーナリストの先駆者が、江戸から明治初期の落語家・講談師のエピソードを列伝体で書いたもの。それこそハリセン調の文章で、名人・奇人たちの修行の苦心や人情厚き行状などが描かれる。

続いて、帰りの電車で、昨日買ったばかりの俵木浩太郎「文明と野蛮の衝突」を読み始める。が、これは失敗であった。

「孔孟の視点から考える文明論」という惹句にひかれて買ってみたのだが、これはほとんどトンデモ本であった。旧制高校風の教養体系のご老人が、長年集めた細々した知識を、思いつくまま並べたてている・・。
「狩猟民族の西洋戦争文明と農耕民族の東洋平和文明」などと、イマドキ誰も使わない古くさい図式も出ているし。

でも、ケナゲな感じはするので、「どこまで酷いか」を愉しみながら、結局最後まで読み通したのだった。

12時帰宅。妻の体調不良、治ったそう。
昨日レンタルしてきた、「フレンズ」のビデオを一緒に見る。