■2003/11/03 (月) 四季の愛欲

CSで中平康監督の「四季の愛欲」を見る。

登場人物が全員、好感もてない人ばかりなのがスゴイ。特に、桂木洋子のカマトト若奥様が最高。この人、黛敏郎の奥さんになって、「お嬢様女優から脱却できずに」引退したそうだが、おしいなあ。ホラー映画とか出ると、最高のキャラなんだけれど。テレビ時代に間に合わなかったのが、残念。

結末で登場する宇野重吉ただ一人、「いい人」役で、場をさらってる。

■2003/11/01 (土) キルビルにがっかり

タランテイーノの新作「キル・ビル」、先週土曜日の公開初日に夫婦で見てきたのだが(川崎では、映画館4館で公開してるので、さして混雑もなく、快適)、内容に「がっかり」。昨日の「虎の門」で、井筒監督も思いきりケナシテましたが。

映画秘宝別冊やらBRUTUSのタランテーノ特集やらで煽られまくり、期待度があがりすぎてたせいもあるのだが。(町山にだまされた!!)

前半のアメリカ編は面白かったのだがが、後半の日本編がちょっと酷い・・。
「変なニッポン」を笑うにも、スタイリッシュに撮りすぎていて・・。石井輝男
映画を見にいくつもりでいったら、鈴木清順の映画を見せられた感じ。

タランテイーノは、「自分の才能の限界に挑戦するために撮った」といってるが、本当に限界あるよ、お前。と言いたい。

元ネタが沢山あるのを誇られても、最終的できあがった映画が面白くないのは困る。明日はファンタステイック映画祭の企画で、元ネタのひとつ「片腕カンフー
対空飛ぶギロチン」と見る予定だが、こちらのほうが期待できそう。