現代チベットの歩み

kokada_jnet2004-02-08

ラサの「59年反乱」の直後にチベットに入ったアメリカ人女性ジャーナリストによるルポ、アンナ=ルイス・ストロング「チベット日記」(岩波新書)をネット古書店で買って、読んでいる。
この本の共産党プロパガンダを読むと、「圧制を覆す理想郷を目指して、中国共産党は頑張っていたのだなあ」と、ウルウルと感動・・。


それはそれとして、実情を知りたくて、「チベット日記」を読み終えぬまま、A・トム・グルンフェルド『現代チベットの歩み』(東方出版ISBN:449794431X)という本を先に読んだ。

カナダ出身のチベット研究家によるこの本によると、「反乱」については、西欧による中国政府批判のほうがバイアスかかりまくりで、中国共産党の発表のほうがむしろ実情に近かったみたい。

亡命直後のダライ・ラマの声明も、亡命先のインド政府に操られていたとか。
次は「ダライ・ラマ自伝」でも読んでみるか。

http://member.nifty.ne.jp/OKANOKIYOSHI/dalailama.file.6.html