中沢新一+赤坂憲雄「網野善彦を継ぐ。」(講談社)

追悼の対談本。

網野善彦が著書内で「他の歴史家は全然賛成してくれないが、○○は○○です」とよく言っていたが、実際、歴史学会内では孤立しまくってたと、中沢新一が言ってる。対称的に、仲が良かった民俗学宮田登のほうは、弟子や人脈をきちんと残したそうな。
でも、だからと言って、中沢新一に「後を継がれる」のも、有難迷惑なような。

あと、娘さん(網野房子)が人類学者で韓国の離島のフィールドワークを、息子さん(網野徹哉)は歴史学者でインカ史の研究をされてるそう。