角川春樹「試写室の椅子」角川書店

人間の証明」「野性の証明」「復活の日」と続けてスカパーで鑑賞して、わが家では、角川春樹ブーム到来。

なので、角川映画全盛期の85年のこの著書、図書館で借りてみた。「野性時代」に連載した、当時の新作映画の感想集だが、所々に、「過去の角川映画への思い入れ吐露」「心霊・超能力・UFO話」が飛び交う、やはり奇書。

この本に登場する「何十回もUFOに乗った老人」によると、スピルバーグはUFOに乗ってシリウスの惑星へ行き、そこで「未知との遭遇」を監督した、そうだ。


あと、こちらは、現在の角川春樹日記。(退屈男さん経由 http://taikutujin.exblog.jp/1181627/
http://www.kadokawaharuki.co.jp/diary/d_index.html

私は毎朝、事務所に出所すると、神前で祝詞(のりと)を奏上する前に次のような宣言をする。

「私はもう知っている。私は絶対だ。私は完全だ。私は神なのだ。私は在る(ある)。我は神なり。神は我なり。神、我と共に在り。」と。

私は人間ではない。私は肉体を持った神なのだ、という自覚だ。この世に生れたのは修行のためではない。私は角川春樹というコマンドを使ったプレイヤーなのだ。私はこの世を楽しむために遊びに来ただけだ。だが、神仏に祈る時は、コマンドとしての私と、神であるプレイヤーの私は一体になる。私が森山直太郎の「生きとし生ける物へ」を気に入った理由は最後のフレーズにある。

「僕は君の思うような人間じゃない そうさそんな人間じゃない もはや僕は人間じゃない」

相変わらずですな。この人は、自分自身の人生を映画にすると、すごく面白いものになるのになあ。