読了。業の深い人だ。中島「人間嫌い教」の背後には、家族(妻と息子)の屍が・・・。
ところで「屈辱er大河原上」という漫画があるが、中島義道ってリアル「屈辱er」。
前作「ウィーン愛憎」では・・。
てな感じだったのが・・。
今回の続編の場合・・。
- 妙な日本趣味で迎合される屈辱
- 大学の哲学講義で、「西洋中心主義を相対化」するため、安易に仏教だの禅だのを持ち出される屈辱
- 日本で蔓延している騒音公害に、アメリカ化したウィーンでも悩まされる屈辱
- 親子3人でウィーンに移住早々、妻が不注意で足に怪我をし、家事をやらされて執筆が進まない屈辱
- 元々人間嫌いの自分に、妻や息子が家族としての愛情を求めてくる屈辱
というところ。