2005-01-22 「席亭・立川談志ゆめの寄席」(CD10枚全集) 図書館で借りて、妻と聞いた。 第1集 柳家金語楼「身投げ屋」 海原お浜・小浜「花ある生活」 十代目・金原亭馬生「目黒のさんま」 第2集 九代目・桂文治「岸さん」 柳家小半治「音曲吹き寄せ」 八代目・桂文治「夜桜」 この文治、談志の解説にもあるが、台詞回しがうますぎて、コワイロかラジオドラマのようになってしまった悲劇の噺家。あまりにもリアルで早口すぎる人物の台詞回しは、落語の「のんびり感」などまったくなく、下手糞な川島雄三映画もどきの音声だけでも聞いているような気分になる。本人の自己陶酔がまったく空回りしている、基地外系芸人になってしまっている痛さ。それがわかった上で、面白い。落語界のタイニー・ティムって感じか。