ネット古書店から、西村寿行「黄金の犬<第1部><第2部>」(徳間文庫)が届く。
第2部の巻末に「西村寿行年譜」が載っていて・・。
昭和44年、「おまえにかけるのはセンズリくらいだ」と、東京・新宿で活魚料理店を経営中、客に言われて賭をし、応募した「犬鷹」が第35回オール読物新人賞佳作となる。
という痺れるエピソードもあり。こういう豪快エピソードを集めた吉田豪「人間コク宝」のエンタテイメント作家版を、巨匠の先生方がご存命中に、誰か出さないかなあ。
あと、このエピソードも最高。
昭和55年7月、伊豆大島に釣り旅行。総勢30名の参加者に大魚も隠れ、釣果悪し。この憤懣が『地獄』(SFアドベンチャー連載=釣ったトラ河豚を喰った編集者と本人が地獄に落ち、やがて地獄を占領するという話)の構想を呼ぶ。
「地獄」って読んでみたい。とりあえず、図書館にリクエスト出しておいた。