こりゃシャクだった「CKB『Soul Punch』のサンプル盤を聴きながら」より

http://d.hatena.ne.jp/cordes/20050621

クレイジーケンバンドの大ファンだった。かつて。


しかしご存知のように彼らは『グランツーリズモ』以降路線をやや変更。勢いで聴かせるような曲、歌謡曲的な曲は少なくなり、代わりに緻密なアレンジやアンサンブル、音質の良さ、ブラックミュージックへの造詣の深さ、絶妙な引用、などなどを前面に押し出してきた。剣さんの趣味がモロに具現化されたというか。いわゆる「趣味趣味音楽 (シュミシュミミュージック) 」(C)大滝詠一 ですな。新譜も当然その路線。

でも、似たようなことを小西氏とか、あるいは大滝氏や達郎氏が散々やってきたわけで、今さらオレは魅力を感じないんですよ。そんなの他の奴らに任せておけばいいじゃん。

剣さんは遠藤賢司みたいに、岡村靖幸みたいに、誰にも真似できない、「俺汁」まみれの音楽を造ることができる数少ない一人だと思っているんですけどね。