2005-10-20 「上方漫才黄金時代(4)」(ASIN:B00005EO0S) 東五九童・松葉蝶子「ボタンとリボン」 ノンビリほんわかムードの癒し系コンビ。 五九童は録音当時かなりの高齢と思われるが、老人力も加わった大ボケキャラで最高。桂小枝系の頼りなげな声で「わたいは〜」「さいな、さいな」としゃべる。 「ボタンとリボン」は、「腰抜け二挺拳銃」でボブ・ホープが歌う主題歌から。 「ズボンのとれたボタンとかいう歌があったやろ」「ボタンとリボンやろ」 「ボタンとリボン」を「英語風」の怪しげな発音で歌い、「わてはアメリカに行って映画スターを志したことがある」 監督にあったところ、「おまえは馬に似ている。馬を撮る時は本当の馬を使うから必要ない」と断られた。 東五九童・松葉蝶子「私はジャズ・シンガー」 ジャズ・シンガーを目指すと言い出す五九童。 「ジャズ歌いまんねん」「へ〜」「はいな〜。わたい、アメリカに行きまんねんでんな」 「わたい、楽屋でタイロン・パワーに似てる言われてるやろ」「頭たらん、ぱー、って言われてるんや」 「セ・シボン」(なぜかジャズではなく、シャンソン。まあ、この頃は区別ないのか・・)を歌えるという五九童。でも歌うのは民謡風。 「あちらでは38人の楽団演奏やで」「ほんま」「嘘のサンパチいうてなあ」 最後は、ナゼか、三橋美智也の「東京見物」を大阪弁で無理矢理に歌って幕。 東五九童・松葉蝶子「運と災難」 これは他の2話と比べると落ちる。五九童のホラが足りない。 「戦時中は節分の豆を食べなかったから年をとらなかった」と言い張る五九童。 電車の車中でハンドバックを置き逃げされたネタ。これはイマイチ。 三遊亭柳枝・南喜代子「スピード時代」 低音のスローペースのコンビ、滑舌も悪くて魅力なし。ネタもつまらない。 柳枝は落語家でもないのに、こういう名前を名乗った人で、ミヤコ蝶々の元旦那。酔っぱらい系のだらしない口調。喜代子はおかみさん風のしゃべり。 今は6日間で世界一周できるという話から、6日間が何時間にあたるかを延々とひっぱる。つまらんん。