「上方漫才黄金時代(6)」(ASIN:B00005EO0S)

  • 昨日も書いたが、「中田ダイマル・ラケット」編。聞きながらつらかった。というのは、このコンビはアクション漫才的な、体の動きとリズムで「笑いがさらに笑いを呼ぶ、相乗効果芸人」的面がある。そのため、音声のみ聞くのでは面白さがわからない(と思われる)。
  • それと、ギャグにもう一つナンセンス味の「飛躍」がたりなくて、聞きながら「笑い」にまで持っていくことが難しい・・。
  • あと、問答のスピードが現在の目からすると、中途半端。当時は「テンポ早い」漫才だったんだろうが。もっとテンポののろい「いとこい」のほうが、ノンビリ楽しく聞ける。
  • コンビとしては高音のダイマルがボケ、さびの聞いた声のラケットが突っ込み。
  • 中田ダイマル・ラケット「僕の漂流記」
    • 「最近は電化ばやりやなあ」「家庭の電化か皇太子殿下かってくらいや」
    • 「電気入歯」とダイマル。
    • 「僕は探検家ですよ」とダイマル。「象狩りで、象がお産している間に卵を取ってきた」
    • 色々、猛獣狩りに失敗して、「仕方ないので、でんでん虫取ってきた」で幕。(このギャグはサムかった・・・。当時の観客は大笑いしていたが)
  • 中田ダイマル・ラケット「僕の妻 君の夢」
    • これは以前、TVで見たことがあるネタだった。後半はかなり面白い。
    • 「姉さんは病院につとめてる」とダイマル。「実は美容院だ」(寒・・)
    • 「父さんは医者だ」とダイマル。「石屋やがな」(テープ、止めたくなる)
    • 「今日日は女があまっとるからな」「男一人に女がトラック3杯いうからね」
    • 二人の恋人が同一人物(キャバレーの「女ボーイ」。「女ボーイ」っておかしいね)だと解る。
    • 特徴をお互いに言い合い、節をつけて「一緒や〜、一緒や〜、一緒や〜」。ここは楽しい。
    • それから、どちらが女を取るか決めるために、延々とじゃんけんネタ。ダイマルが、後出ししたり、両手を出したり、散々ずるを。(これは画像みないとダメ)
  • 中田ダイマル・ラケット「僕の設計図」
    • ダイマルが、将来建てる家の設計図を考えたという。
    • 「靴を脱いだら、下足札を渡すわ」
    • 「応接室には鳩時計。その向かいに、鳩に豆を与える時計を配置する」
    • 「床の間に立派な洗濯機を置くやろ。それで、台所にはたらいや」
    • 「ホームバーを作る。ウイスキーを焼酎で薄めて出す」
    • 「焼き場もあって、客が死んだら葬式も出せる」
  • ギャグを色々と書いてみたが、やはり面白くない。(「常識的な非常識」レベル)
  • 「一緒や、一緒や」とかジャンケンとか、「恋の手ほどき」とか、二人でアクションを起こす部分の可笑しさが「爆笑王」だった由縁だろう。やはり、映像でみたいね。