安藤健二「封印作品の謎2」(太田出版 ISBN:4778310063)

思ったのだが、関係者を次々に訪ねて、鬱陶しがられながらも執拗に「封印の事情」を尋ね続ける安藤さんって、まるで、ロス・マクドナルドのリュー・アーチャー探偵のよう。
明らかにされるのは、ロス・マクの小説のような「家族間の愛憎」ではなく、「作品関係者の間の感情のこじれ」なのだが。