スカパーの列車映画祭り

  • 「特急ニッポン」
    • 1961年の東宝での川島雄三監督作品で、原作は獅子文六の「七時間半」。原作よりさらに時間短縮されて「東京大阪間6時間」になった、「特急こだま」(新幹線のこだまではない)内での物語。
    • 東京人の客室乗務員(鉄道版スチュワーデス)と、大阪人の車内食堂員(兼、社内販売係)という、女性陣の対立が1つのテーマ。脚本が「社長シリーズ」の笠原良三のせいか、随分俗っぽいストーリー(原作をどのくらい改変してるんだろう)。
    • 社内食堂のコック長は森川信で、いや、やっぱり森川信、面白いね。副コック長がフランキー堺。でも、彼らや女の子たちの微妙に下手クソな大阪弁聞いているうちに、辛くなって、途中で見るのやめてしまった。
    • 小沢栄太郎演じる、大阪弁丸出しの好色な俗物社長の名前が「岸和田太市」。原作にあるのかもしれないが、すごい名前。 
  • 「喜劇 急行列車
    • 渥美清主演の1967年東映作品。ブルートレイン「さくら」号(長崎行き)の車中での車掌の渥美が、初恋の女性に出会う、「男はつらいよ」で確立された「無法松的恋愛」パターン。彼女との馴れ初めを名調子でしゃべり、誤って車内放送で放送してしまうが、そのしゃべりが後の「寅のアリア」的で最高。
    • 男はつらいよ」のポンシュウ役でおなじみの、関敬六が、同僚車掌役で出演しているのも嬉しい。