第一回 横浜ドキュメンタリー映画上映祭

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxidec629/
新聞で地方面で紹介されていた、三浦淳子監督の「孤独の輪郭」が、92歳の祖母が痴呆になり、「自分が放送を行っている」と思いこむ、という内容。これは面白そうと、18時半からの回を見に、妻とでかけてみた。


16時半に、雨の中、二人で出発。タクシーで川崎駅まで。そこから、京浜東北線で横浜まで、東横線で大倉山へ。
時間があるので、夕食。商店街のイタリア料理屋に入ってみたら、ここがすごく美味しかった。やはり、東横線は文化度が違う。
食事のあとに、妻に、昨日の「衝撃発言」の真意を再度聞いてみたが、辛そうな顔をして口ごもるだけ。あーー。


食事が終わると、雨があがっていた。
会場の大倉山記念館は、急傾斜の坂の頂上にあり、時間もないので、タクシーで会場まで。80席の座席、9割がた埋まっていた。


三浦監督の作品が2本上映され、1本目の「枇杷の実待ち」は、戦前フェリス女学院に通い、クリスチャンとしてすごした88歳の女性を描いたもの。退屈。
2本目の「孤独の輪郭」、期待していたこれも退屈。なぜ祖母は「放送」を始めたのか、「どんな文章を読んでいるのか」など、細部に拘らず、淡々と呆けた老女の日常を撮っているだけ。これじゃ、ただのファミリー・ムービーだよ。


でもまあ、「まじめなドキュメンタリー映画」というのは、こういうのが「標準」なんだよね。原一男森達也などを基準にしてはいけない。あちらが例外なワケで。
だが2本あわせた100分の上映時間が、非常に辛かった。手渡されたアンケート用紙には「退屈」と書いて、提出。


ただ、会場となった、大倉山記念館は、風格のある洋館形式の建物で素晴らしかった。
http://www.yaf.or.jp/fac_sngl/okurayama/index.html


帰りは、東横線で武蔵小杉まで、そこから南武線で川崎、という、行きとは違うルートで帰る。
川崎駅からはタクシーで帰宅。個人タクシーで車が「プリウス」だった。運転手は「川崎に3台しかないですよ。個人タクシーは、こういう所でお客さんにアピールしていかないとねえ」と自慢げだったが、天井が低くて、正直私は不快だった。


しかし、1年半ぶりぐらいに、「外で見た」映画が、こんな映画じゃあ、救われない。


入浴後、自分の睡眠薬だけでは眠れそうにないので、妻の薬をプラスして、飲んで寝る。