市川愛+高橋希代子+山田静江「身近に亡くなりそうな人がいたら読む本―葬式、お墓、相続…“とんでもトラブル”解決法」(主婦の友社 asin:4072501689)

図書館本、読了。
著者が3名もいるのは、200ページあまりのこの本、150ページは葬式のトラブルについて。残りの50ページは、お墓および相続のトラブルについて書かれているため、それぞれ分担が違う。


ネタ的には、やはり大半を占めている「葬式のトラブル」が面白いし、参考になった。まあ、うちの親は「葬式はいらないし、体は献体する」と言っているのだが。
葬式を仕切りたがるやっかいな親戚。葬儀社の薦めるままに戒名をつけたら、49日の際に親戚から「うちの宗派の戒名と違う」と言われて、2回、戒名代を払った例。などなど。
ちなみに、アンケートでは62%が「葬式は100万以内に収めたい」と思っているのに、実際に葬儀にかかるお金の全国平均は250万円だという。葬式って、そんなにお金がかかるのか。


あと、役に立ちそうなアドバイスが以下の点。

  • 病院に出入りしている業者は割高。「病院に人を配置」するだけの経費を使っているワケだから。
  • 「葬儀一式35万」という宣伝文句は嘘。この「一式」は、祭壇、御棺だけの「葬儀社が直接負担する金額のこと」。実際は、火葬料、車両料、飲食料、返礼品などが別に必要。
  • 「最後の孝行ですから」と高い葬儀を薦められたら、「質素な式にしてくれ」が故人の遺志でしたからと断るべし。
  • 「火葬料」すらない人は、国民健康保険、年金から補助金が出る。ただし、葬儀社の「領収書」が事前に必要なので、葬儀社の人と相談が必要。ちなみに、「申請しないともらえない」ので、身内がなくなったら必ず申請すべし。