湯浅誠「あなたにもできる! 本当に困った人のための生活保護申請マニュアル」(同文館出版 asin:4495568612)

図書館本、読了。万が一、「自分の病気が治らない時」のために読んでみた。
書名はなんとなくお気楽だが、内容は実に暗くて辛い内容。
ホームレス支援のNPOに属し、ホームレスの生活保護に何十件も関わった著者の実体験から得た、「福祉事務所は戦場だ。しかも、相手は歴戦のプロ! こちらも十分準備して戦わないと、生活保護は勝ち取れない」という趣旨の本。
読後、胸がつまり、気分が暗くなった。これが、下流化社会・日本の現実だ。


とにかく福祉事務員は、「まずは相談しましょう」ということで「本当に○○なんですか?」「本当に○○なんですか?」を連発し、「生活保護申請書」の用紙をくれないらしい。
この本に書いてある処方箋は、「生活保護申請書に法律上決まった様式なんてないんだから、事前に自分なりのフォーマットで書いておいて、揉めに揉めて相手が認めないのなら、それを無理矢理にも、提出してきなさい。そうすれば、向こうは検討せざるを得ない」というもの。
うーむ、まさに戦い。