息子のストーカーになる母親

20代の独身時代、ワタシのアパートには、母親から「毎日」1,2通、葉書が届いていた。
そのころから、母親は人生について色々考え出し、仏教的やニューエイジの教えをもとに、「母親が考えたこと、感じたこと」を、毎日書いてガンガン書いて送っていたようだ。(私は、仕事忙しいし、ウザイしで、ろくに見てなかったのであんまり、おぼえていない)


ただ、捨てずに保管していたので葉書は大量にたまった。ある日、私のアパートに遊びに来たO君は、「いやー、これはキチ外ですねー」と言った。


なんでこんなことを思い出し方というと、数日前の朝日新聞・東京欄で、28歳のニートの子が紹介されていたのだが(西荻窪の古本屋・スコブル社が、彼が一番居心地のいい場所らしい)、彼のもとには毎日かかさず、5、6通、彼の母親から励ましのメールが届くらしい。
いやー、これは、つらそうだ。


ところで、母親の葉書は随分たまったのだが、30で結婚する時に全部捨ててしまった。
考えてみれば、根本敬的なブツとして取っておいて、画廊借りて壁一面にはって展示したりしたら面白かったかも。