「全家連」が破産手続き=負債10億、宿泊施設が運営圧迫

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007041700873

厚生労働省所管の財団法人「全国精神障害者家族会連合会」(全家連、東京都台東区)は17日、東京地裁に破産手続き開始を申し立て、開始の決定を受けたことを明らかにした。負債は約10億円に上るという。全家連は同日付で解散した。小松正泰理事長(81)らが同日、同省で記者会見し明らかにした。

ショック!!

運営していた精神保健福祉施設「ハートピアきつね川」をめぐる補助金流用問題で、国などから返還を求められている11億円の返還のめどがたたなくなり・・

これって、他の補助金ズボズボもらって、高価な建物建てまくった財団法人と同じ構図じゃない。
全家連」も同じ穴のムズナだったか・・。悲しい。
こちら(http://d.hatena.ne.jp/doragu_su/20070417)から引用させてもらう

精神障害者を持つ家族の全国組織「全国精神障害者家族会連合会」(全家連、東京都)が、多額の借入金を返済するめどが立たず、破産する見通しになった。17日に臨時の評議員会を開いて破産と解散を決議、同日午後に正式発表する。厚生労働省所管の財団法人で、精神障害関連の中核団体が破たんするという異例の事態になる。負債総額は約9億円とみられる。


全家連などによると、破産の最大の原因は、全家連が所有・運営していた精神保健福祉施設ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)の多額の建設費。20億円を投じ、96年にオープン。精神障害者を雇用して社会復帰を促す授産機能を併せ持ったユニークな宿泊施設として注目を集めた。


建設資金のうち約12億円は国などからの補助金や寄付で、実質的な借入額は厚労省所管の「福祉医療機構」と大手銀行の計約8億円。しかし、全家連は主な収入を月刊機関誌の販売代金(年間約1億円)に頼っており、毎年5000万円に上る建設費の返済は、当初から全家連本体の運営を圧迫した。


このため全家連は、厚労省などから受け取っていた補助金や委託費について、出張旅費や人件費の領収書を偽造するなどして目的通りに使ったように見せかけ、浮いた金をハートピアの建設資金返済などにあてていた。


しかし、02年に補助金目的外流用を巡る不祥事が発覚。同省や日本財団が03年、加算金も含め5億円余りの返還を求めたため、全家連の運営は危機的状況に陥った。全国の家族会や、精神医療関係者が寄付金を募ったが、思うようには集まらなかった。全家連によると、ハートピア建設費の返済残高が5億4600万円、補助金の未返還額も約3億8000万円に上るなど、資金繰りが悪化。国などからの補助金もストップされたままで、これ以上の事業の継続は困難と判断した。


都道府県にも家族会が組織されているが、全家連とは別の組織構成になっており、破産の影響を直接的には受けない見通し。また、ハートピア事業は今月1日から、別の障害者団体に無償譲渡、全家連本部が直営していた通所授産施設なども他の団体に譲渡され、それぞれ運営を続けている。


【ことば】全国精神障害者家族会連合会 精神障害者の医療・福祉の充実、精神障害に対する差別や偏見をなくすことを目的に1965年に設立され、67年に財団法人になった。傘下には各都道府県単位の連合会があり、全国で約6万世帯計12万人が活動している。会員向けの機関誌「月刊ぜんかれん」などの書籍を発行しているほか、精神障害に関する各種研修事業にも取り組んでいる。

>各都道府県にも家族会が組織されているが、全家連とは別の組織構成になっており、破産の影響を直接的には受けない見通し。
てのが救いかあ。ここから送られてくる機関紙「ぜんかれん」って、愛読してたのに・・。