映画「腹腹時計」

14時半に、妻と二人、自宅を出る。風もあり、温度も低く寒い。中延までタクシー。そこから大井町線田園都市線と東急を乗り継ぐが、田園都市線が車内で扇風機をまわしてやがる。こんな、寒いのに。


市ヶ尾駅で下車し、タクシーで会場の「青葉公会堂」へ。上映30分前の15時半に到着。例によって、外には右翼の街宣車の列。そして、警察官が多数、会場の入り口を固めている。
1200円払い、会場に入ると、会場の真ん中辺で、渡辺監督みずから、上映装置のセッティング中。会場の中は、暖かくて快適。


16時の上映時間になっても、観客は10名ほど。外にいる、警官や右翼のほうが、人数が多いという、シュールな設定だ。
「エンターテインメントとして楽しんでください」渡辺監督の前説の後、上映開始。1974年の「東アジア反日戦線・狼」による三菱本社爆撃事件の背後には、韓国とKCIAがいて、彼らにバックアップされた日本人が「天皇暗殺」をたくらんでいた、というお話。渡辺監督自らテロリスト役として出演しているのだが、訛りが強すぎて、何をしゃべっているのかわからない。


この本が、原作というか、関係あるのかなあ。

志は高い映画だが、あまりに退屈な展開と、寝不足に、後半熟睡。終了1分前に目を覚まして、エンデイングだけ見る。
妻も、「肝心な列車爆破未遂シーン」は、ウトウトしてしまい、見逃したという。
17時半に上映終了。


この監督は、やはり初期のような「ドキュメンタリー的に自分自身を演じる」映画のほうがいいんじゃないかなあ。「エンタテインメント」の才能はないような気がする。
今日はこのあと、19時から、「御鷹巣山」の上映もあるのだが、すっかり「お腹いっぱい」になったので、帰宅することにする。


外に出ると、マジ寒くなっている。まるで冬のようだ。路線バスで市ヶ尾駅まで行き(車内の高校生が、「天皇暗殺映画をやってるから、右翼が来てるんだよ」と噂話してた)、駅前のジョナサンで昼食。
東急に乗り継いでかえるが、これだけ寒いのに、まだ「涼しい風」の空調を入れてやがる。あまりに立腹したので、下車する際に、車掌室までいって、車掌に文句言う。


19時半帰宅。疲れた。途中で買った「おにぎり弁当」で夕食。
妻、数日前から、今度は「頭の中に浮かんでくる、怖いイメージ」に攻撃されているようで、状態が悪い。「わあー」「わあー」と叫び始めるので、「早く薬飲んで寝てしまったら」と助言する。