矢野誠一「志ん生の右手 落語は物語を捨てられるか」(河出文庫 asin:4309408303)

図書館本、読了。
著者が70年代〜80年代にかけて書いた、落語、寄席芸、芝居についてに評論集。
副題となっている「落語は物語を捨てられるか」というエピソードは・・。永六輔演出による「六輔その世界」という催しで、毒蝮三太夫が「湯屋番」を演じたところ・・。そのすぐあとに登場した柳家小三治が、「毒蝮による素人落語に納得がいかなくて、意地になり」、同じ「湯屋番」を演じたという。ちょっと、すごい話だ。