塩山芳明による、呉智英「健全なる精神」レビュー

今日届いた、超マイナーな左翼雑誌『記録』(といってもわずか16頁のパンフレットみたいな形態のものです→http://www5b.biglobe.ne.jp/~astra/link/test0707.html)で、塩山芳明が「奇書発掘」という書評連載をしているのだが・・。
今月8月号で、呉先生の「健全なる精神」を取り上げていた。


まずは、呉智英といえば「左翼文化人の細かな揚げ足取りに精を出す、若ハゲのオッサン」とカマす。
でも中身については、結構褒めていた。


特に「「本気」の時代の終焉 三島由紀夫の殉じたもの」という題名の文章で、八切止夫の悪口を散々書いたあとに・・。
「旧知の劇作家・高取英から八切止夫に関して異論が寄せられた。それによると、八切は大学で教鞭もとったこともある学者で、立論も確かだという。私としては判断に迷うものがあり、このように注を付しておくことにした」と呉先生。
この、高取英のマヌケなコメントを「さらしもの」感覚で、そのまま残しておくところに、塩山さん、「底意地の悪さにしびれた!」と絶賛してた。