「昭和を笑わせた男たち」

3月20日にNHKの「BSハイビジョン」で放送された番組。わが家はBS見えないので、知人にたのんで録画してもらった。去年放送された「日本SFの50年」の、山登義明ディレクター次作で、昭和の喜劇人たちを扱っている(http://mizumakura.exblog.jp/8427876/)。


浅草木馬亭に「お笑い志望の若者たち」をあつめ、グッチ祐三松尾貴史の司会で、その会場で「映像を流す」という趣向で、番組は進行。
紹介された芸人は、「トニー谷」(コメント:村松友視)「人生幸朗・生恵幸子」(コメント:竹本浩三、長女)、「林家三平」(コメント:はかま満緒林家いっ平)「桂枝雀」(コメント:桂米朝小佐田定雄)「川田晴久」(コメント:池内紀、長女)「エンタツアチャコ」(コメント:秋田実の76年の映像、オール阪神・巨人)「由利徹」(コメント:滝大作小林幸子)「藤山寛美」(コメント:小島慶四郎庄司照枝)。


私は人生幸朗(と枝雀)は苦手なのだが、その他の芸人は、秘蔵映像満載で、よかった。あと寛美のところで出てきた千葉蝶三郎は、やっぱいいねえ。(宿屋にきた、馬鹿息子の寛美に、「フロントどこ?」とか「テレホンどこ?」と聞かれてうろたえるシーンだったが・・)


それと、「大平サブローオール阪神」で、人生幸朗の漫才を再現していたが、これは、本人よりも面白かった。サブローの「芸人の物真似」は、実にいいねえ。
あと、「灘康次とモダンカンカン」も出演していて、「あきれたぼういず」のネタを再現していたが、これがまたよかった。


この番組みたせいで、つい、あきれたぼういずの歌が耳について、「ちょいと出ましたあきれたぼういず〜」などと、無意識に歌いはじめてしまう。
でも、「地球の上にアサがくる〜」は、私の歌唱力で歌うと「気持ち悪く」なってしまう。ノドで発生しているねえ。この川田節、弟子の美空ひばりにソックリ、引き継がれているねえ。
ちなみに、(ひばりもそうだが)川田晴久も「譜面が読めない人」だったらしい。でも、他のメンバーの歌がおかしいと、「そこ、おかしい、こうだよ」と指摘したそうだ。


ちなみに、「現代のあきれたぼういず」と私が思っている、クレイジーケンバンドのリーダー、横山剣さんも、譜面が読めないそうで・・。天才ってのは、みんなそうなんだろうねえ。歌が頭にインプットされてしまう。