民映研ジャーナル 今日(11日)から旅館「銀座吉水」で上映会が始まります

http://deepjapan.blog55.fc2.com/blog-entry-200.html
姫田忠義の息子の姫田蘭という、音楽家の人が、「民映研ジャーナル」というブログを書いているのだが、そちらから、孫引き。(ちなみに、姫田蘭の兄の姫田大という人は、有名なフルート奏者らしい。なぜか音楽一家になっている姫田家。お母さんの血か?)

2008年4月10日 朝日新聞夕刊 窓 論説委員室から「旅館で記録映画」


先の見えない日本のこれからを考えるきっかけにしたいと、65歳の旅館のおかみと79歳の著名な記録映画作家が、ロングランの上映会を共催する。
東京の「銀座・吉水」の中川誼美(よしみ)さんは今の暮らしに対する強い危機感をもっていた。「戦後の日本はずっと豊かさを求めてきたけれど、いまや生きる基本の『食』の安全すら揺るぎ始めている」
5年前に開業したとき、テレビは置かず、内部は無垢材、珪藻土などの自然素材、食事は無農薬野菜中心、と「ちょっと前の日本の暮らし」にこだわった。
民族文化映像研究所川崎市)所長の姫田忠義さんは、民俗学者宮本常一氏に師事した。戦後の日本が高度成長、オイルショック、バブル、と変転した時期に、そんな世相とは無縁な山や海で自然と向き合い、人とつながりながら生きる人々の姿を記録した。
姫田さんは「世界的に悩みの時代が来ている。私たちの祖先が受け継ぎ、伝えてきた生活文化や精神文化に触れることが、よみがえりの手がかりになるのではないか」と考えてきた。
中川さんは姫田さんの活動を知り、同志を得た思いで、旅館の地下ホールで月1回、研究所の作品の連続上映会を開きたいと持ちかけた。姫田さんは銀座という地の利にもひかれて快諾した。
初回は11日夜。「ちょっと前」の日本のごはんと姫田さんと参加者の語り合いも。詳しくは吉水(03・3248・4432)へ。 
〈越村佳代子〉 <<