平岡正明「若松プロ、夜の三銃士」(愛育社 ISBN:4750003395)

図書館本、読了。近年の「足立正生復活」と、若松孝二の「連合赤軍事件」映画化に応じて、書かれた本。


若松、足立の他に、若松プロに関連した大和屋竺沖島勲佐々木守秋山道男などについての文章が並び、当時の状況をあんまり知らない私には、まあ「勉強になる」。


しかし、平岡は「思想的一貫性がある」というのか・・。

1970年代に書かれた「犯罪的革命と革命的犯罪を称揚」する文章を多数収録。また新たに執筆された文章でも、韓国に帰国後に問題を起こして評判を落としている金嬉老を「それがどうした。彼は屹立する男根である」と擁護しているし。「文化大革命世界同時革命の一貫であった。俺はいまでも文革シンパだ」と言い放っている。
平岡の中ではいまだに「革命/犯罪」幻想が生き残っているんだなあ。何だかなあ。