「新春蔵出しまるごと立川談志」

2日に放送分を録画しておいたものを見る。BSで8時間放送された番組を、4時間にまとめたもの。
(おそらく、談志マニアのディレクターが作ったものらしく)とても丁寧な作りで、談志の噺と他の落語家の噺の映像を対比させて、談志がいかに自分の落語に工夫をこらしているのかが、わかる仕組みになっている。


なのだけど・・・。自分はこの人の落語はどうにも嫌いだなあ。文章やフリー・トーク(それも、特に、他の芸人について語る際)はかなり好きなのだけれど。
まずは、「談志が演じる馬鹿が、いっこうに馬鹿に見えない」のがなんとも辛い。登場人物が全部、談志流の「小賢しいキャラ」に見えてしまう。
「やかん」の中で「地動説と天動説」というネタが入れられていたけれど・・。その程度の「プチ・インテリ」ぶりを発揮されても、かえってしらけてしまう・・。


岡崎武志氏のブログでも、当番組の感想が書かれていて、
http://d.hatena.ne.jp/okatake/20090103

巧いことは認める、革新性、独自性も認める、芸ごとへの人一倍強い愛情も認めながら、これは違うのではないか、といつも思ってしまう。

とあった。