2/5にBSで放送したものが・・。
http://www.nhk.or.jp/nettyu/2009/movie/0205/index.html
NHKオンデマンドでの配信商品にあったので見てみた。
唐沢俊一監修。ゲストは大槻ケンヂ、松嶋初音、石田一。石田一がいればそれでももう十分なのに、なぜに唐沢俊一が監修役をつとめているのかが不思議。
エド・ウッド、ロジャー・コーマン、ラリー・ブキャナン、レイ・ケロッグ・・というまったく共通点がない4名を、勝手に「B級映画の四天王」と命名して(誰が呼んでるの?)、彼等の映画を紹介していく。
唐沢流の「ウケ狙いが激しい構成」が実に不快・・。
こちらの方の(http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20090205/p1)・・。
この中ではロジャー・コーマンは格が違い過ぎるでしょう。
レイ・ケロッグRay Kellogg は元々はSpecial Effectsをやっていた人・・・予算がないので本編まで含めて全体を自分で撮った作品が伝説化してチープ扱いされているだけなのでは?
などというコメントが的確。
ちなみにこちらは、「視聴者代表」として参加されていた人のブログ。(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/bar_ningyou/view/20090112/1231699724)
とりあげる監督も、コーエン、ブキャナン、ケロッグ、そしてエド・ウッド。
私らはマニア代表って事で司会席後方に鈴なりになっているわけですが、正直、「何を語ればええっちゅうねん!」これは控え室で私の周りにいた人の総意。どうやら私以外の人にとっても「守備範囲外」の作品群だったようです。
ということで、「マニアック映画」という抽象的すぎる括りで「出演者募集」をした制作側のズサンさが・・。
当然、製作側としては「誰も語らず盛り下がったらどうしよう」という不安を抱きます。このリスクを回避するために「セミプロ」を仕込んでおりました
というセコイことまでやっていて・・。それで「仕込み」で参加していた人が下記の本の著者の人。「ロジャー・コーマンイズムが日本の河崎実監督に継承されています」などとしゃべっていたが、コーマン以上にマイナーな人を例にあげてどうする・・。
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そして、もう一つ腹立だたしかったは・・。番組の最後のほうに、唐沢俊一のトリビア・コーナーがあったのだが。
フラッシュ・ゴードンのようなアメリカの「連続活劇」を紹介して、「こういう映画は、ほとんど日本で上映されていません。だから日本人はアメリカ映画を半分しかしか見ていない」と唐沢式ガセビアを披露。
こちらのサイトなどみると・・。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/4989/historyJ151915.html
ユニヴァーサルの連続活劇では、「マスター・キー」「名金」(1915)が大ヒットした。特に「名金」は、1911年の「ジゴマ」以来の反響を呼んだという。
そのほかにも、次のような作品が公開されている。
「ジャンダーク」「サラムボー」(イタリア)、「呪の鬼」(ロシア)、「ファントマ」「紅家の騎士」(フランス)
連続活劇が人気を得ており、3ヶ月から6ヶ月くらいかけて上映された。連続活劇は、1918年(大正7年)頃まで流行した。また、この頃になると、観客は俳優と顔なじみとなり、俳優の人気が高まった。
他にも、連続活劇が日本でも人気だったというサイトはたくさん見つかる。
「連続活劇」はそもそも、フランスの「ファントマ」シリーズなどでも盛んだったし、「アメリカ特有のもの」ではない。
きちんと強調すべき「日本とアメリカの違い」としては・・。
アメリカではテレビの放送が開始して、その中で「名画劇場」的にかつての「連続活劇」を放送した。それを見て熱中したジョージ・ルーカスがその面白さを映画「スター・ウォーズ」に盛り込んだ・・、ということ。
そこの部分をはしょって「連続活劇は日本でほとんど紹介されていない」とヤルのだから、ガセになる。