図書館本、読了。
70年代に「現在のやおい・ボーイズラブ文化」を準備した、「24年組(特に竹宮恵子)」「初期栗本薫」「JUNE」といった流れ、どのような文化的系譜でそれらた生まれたかを、丹念に解き明かした、力作。
ちなみに、栗本薫を論じる際に引用されていた円堂都司昭による評論「選別の中のロマン革命――中島梓・栗本薫論」は、こちらで読める。
http://noririn414.g.hatena.ne.jp/ending/00000105/p1#
竹宮恵子、増山法恵、佐川俊彦へのロング・インタビューも収録(栗本薫が闘病していなければ、当然彼女にもインタビューしたのだろうが)。
また、元来映画研究者である著書ならではのこだわりで、先年なくなった「JUNE」出身の耽美作家にして・映画評論家の石原郁子についても言及がされている。