わるいやつら/禁治産者/石井輝男ビデオ化

怪我をして自宅で「静養」させていた猫が、今日から「全快」ということで、妻が散歩につれていく。
1時間ほどして妻が一人で戻ってきて、「途中で動かなくなったから、放って帰ってきた」とのこと。

先日見た「砂の器」以来、わが家では「松本清張野村芳太郎」ブームが来た。

ということで、レンタルしていた80年の作品「わるいやつら」を見る。
片岡孝夫の「情けない男」ぶりが最高だなあと思っていたら、エンデイングで「砂の器」同様、緒方拳が突如登場し、暑苦しい演技で美味しいところをさらっていった。

ネット書店から新島繁「蕎麦入門」、下川耿史「10代の遺書」、別冊宝島「本物の温泉 ここが一番!」が、ネット古書店から柴田仁「ステレオアルバム」、いのうえこーいち「スポーツ・カー’66〜’70」、深沢七郎「みちのくの人形たち」が、それぞれ届く。
このうち、「蕎麦入門」「ステレオアルバム」「スポーツ・カー’66〜’70」はカラーブックスで、カラーブックス熱はヒートアップするばかり。

という調子で一人で盛り上がっていると、カード屋からの明細書も郵便で届き、先月のネット書店の決済が*万円になってしまったことが判明し、妻の怒りが爆発。
本についての禁治産者の宣告を受けた。もう無駄遣いはしませんと天地神明に誓う。

激しく雨が降り始める。先週末に続けて、週末は連続雨。
戻ってこない猫を、妻と二人で迎えに行く。彼は、自動車の下に潜り込み、雨宿りしていた。

ところで、先月末、東映ビデオから60〜70年代の「ピンキー・バイオレンス((C)植地毅)映画」が、「徳川女系図」(’68)、「徳川女刑罰史」(’68)、「忘八武士道」(’73)、「エロ将軍と二十一人の愛妾」(’72)と、一気にリリース。

このうち、前者3本は石井輝男監督作。いい時代になりました。
その、「徳川女系図」「徳川女刑罰史」の2本を近所のビデオ屋でレンタルして来て見る。

前者はピンク描写こそ今ではかわいい代物だが、「飾らない人間の真実」を追い求める将軍綱吉が、大奥の女たちや臣下を次から次へと試していく、そのねちっこさが、吉田照雄の陽気なキャラともマッチして、最高。

後者は、異常な性愛に耽る男女のハナシ3話のオムニバスだが、小池朝雄扮する彫り物の名人が、残虐無惨な拷問を見ながら美女の肌に地獄絵を彫り上げるという、第3話が超絶傑作。