セイカ食品

白くまアイスって、ボンタンアメと同じメーカーが作ってたんだ。セイカ食品って、「製菓食品」のこと? わけワカラン社名だ。


それと、こちらの、社史の中の「HISTORYをつくったSTORY」が泣かせます。http://www.seikafoods.co.jp/history/
白血病の女の子が死んで、彼女が残したテープを聞く話」とかよりこの会社の歴史を映画にしてほしいね。

<天狗仕込み〜ボンタンアメ 大正14年>
しかし荘次郎(前々社長)は、この最大のピンチをボンタンアメの創生によって鮮やかに切り抜けた。水でつくった朝鮮アメを、工場の連中がハサミで切り遊んでいるのを見たのがヒントである。
あとは天狗仕込みの宣伝である。まず、薩摩隼人のムードよろしく陣羽織にボンタンアメの旗差物のいで立ちで、チンドン屋を編成して全国にくり出した。沖縄に渡ったとき、うっかりと赤線区域にまぎれ込んで女たちに囲まれ、かんじんの旗差物も打ちすてて逃げ帰ったというひと幕もあった。
昭和3年には、払下げの軍用機を買って空からボンタンアメをまこうと計画。1機5千円ということで飛行士の準備も出来ていた。宣伝課長と総務課長が飛行機受領のため上京するのに、鶴鳴館で盛んな壮行会をやり、新聞にも写真入で書き立てられて大変な前評判だった。
しかし、これが現実しなかった。上京した2人に追っかけて5千円を送金するはずが折からの不景気で都合がつかず「スグカエレ」の電報を打って呼び戻さねばならなかった。このときのことを「壮次郎得意の宣伝のテクニック」という者もいたが「最初は本当にやる気だった。しかしあれだけ世間が騒いでくれたんだから飛んだも同じだ」と壮次郎は豪放に笑い飛ばした。(鹿児島新報記事より抜粋)

この「天狗仕込み」って、全然説明ないけれど、明治の広告王「岩谷天狗」(http://www.jti.co.jp/Culture/museum/gallery/poster/poster_5_01.html)のことだよね、多分。

「空からボンタンアメをまく」ってのは、是非やってほしかった。