車谷長吉「銭金について」(朝日文庫)

途中で読むのやめ。ユーモア感覚がまったくない「単なるマジ」の文章で、読んでて楽しくない。
「キャラ自体から醸し出される自然なユーモア」もないものだから、面白くもない貧乏話ばかり。
漫画嫌いな車谷が、つげ義春の「無能の人」を読んで感動し、編集者経由でコンタクトとったところ、つげ先生がこの10年で唯一買った本が車谷の本だった、というエピソードは面白かった。