昼寝で見た夢、怪談2題

  • 取的と亡者
    • ある取的の家に、身よりのない女の子が引き取られる。稽古に忙しい取的は、女の子の世話を、居候の弟に任せるが、弟は女の子にろくに食事も与えない始末。
    • やがて女の子の誕生日が近づく。女の子は取的に「誕生日にはケーキを食べたい」とせがむため、取的な弟に卵・小麦粉等を買い与え、食べさせてあげるようにと、命じておいた。
    • だが、弟はケーキを作ってあげるどころか、卵などをゴミ箱に捨てる始末。
    • その日の取り組みで、因果はおそろしや、取的は対戦相手の背後に亡者が何人もうごめいているのを見て、恐ろしさのあまり、土俵上で死んでしまう。
  • ハムスターの怪
    • 自分は知人から、ふとしたことで、ハムスターを引き取ることになった。自宅の奥の使われない部屋に、飼育ケースに入れて、世話は弟に任せておいた。
    • そして何週間がたち。仕事の忙しさにかまけていた自分は、ようやく、ハムスターのことを思いだし、飼育ケースを見てみた。
    • すると、得体の知れない臭いがするわ、繭状のものが何層もできているわで、ぞっとするほどの恐ろしさ。
    • 自分はハムスターの始末を弟に命じ、自宅の裏に出た。そこには狭い幅の溝があって、下水がずっとその溝を流れている。流れを見ていると、なんだか、ほっとした。