勝野金政「凍土地帯 スターリン粛清下での強制収容所体験記」(吾妻書房 77年刊行)

図書館本、読了。
第一次大戦後、フランスに留学し、フランス共産党へ入党。しかし、フランスから国外追放され、ソビエト片山潜の秘書をしていた著者の、ラーゲリ体験記。
著者はラーゲリから3年半で釈放され、その後、帰国。共産主義の現実に絶望し、終戦まで参謀本部で、宣伝・謀略活動を行ったという(あの「FRONT」の東方社の設立にも関わっている)。数奇な人生だ。