糸谷哲郎新人王の「将棋界は斜陽産業」に関連して・・「羽生七冠達成は、将棋界衰退前の最後の絶頂期」?

http://d.hatena.ne.jp/mozuyama/20061211/P20061211ITODANI

糸谷四段は謝辞で「今の将棋界は斜陽産業。僕たちの世代で立て直さなければと思っている。新人王の名に恥じぬよう、面白く思ってもらえる将棋を指していきたい」。

「産業」と表現することで見えてくるモノがある。
一般的に、どんな産業でもその衰退の直前に「絶頂期」があるものである。たとえば映画産業。50年代は名作目白押しで、興行収入もダントツであった。だが、60年代のTV普及に伴い、一気にどん底へと転がり落ちるのである。


96年の「羽生善治七冠達成」の前後の一時的なブームは、その後の将棋界の隆盛を生まなかった。
むしろ、それ以降、戦後、一環して成長産業であった将棋産業は衰退期に入る。その直前のアドバルーン的イベントではあったのだと、今にして思う。