2007-02-24 曽村保信「地政学入門」(中公新書 asin:4121007212) 図書館本、読了。 「地政学」って、ナチや日本帝国の御用学問という印象が強かったのだが、それだけじゃない、独自の「歴史」があるということがわかった。(でも、読まなくても「はてなキーワード」で、ほぼ事足りる内容だった) イギリスのマッキンダー(地政学の祖) シー・パワーのイギリスの立場から、ユーラシア大陸のハートランドを支配し、世界島(ユーラシア+アフリカ)を支配する「陸上国家」(ドイツまたはロシア)を阻止。 ドイツのハウスホーファー ドイツ地政学の祖だが、第一次大戦前に日本に武官として駐在。そのため、日本に対する関心が強かった。 そのため、「太平洋地政学」を得意とし、ナチとはあまり無関係であった。むしろ、「大東亜共栄圏」に利用された。 アメリカの地政学 「モンロー主義」、スパイクスマンの「西半球防衛論」(西半球による東半球の包囲→第二次大戦からソ連封じ込めに至る)、 現代の地政学では、中近東が「危機の弧」。(第一次対戦前のバルカン半島のようなものか)