古田のスゴイところは「瞬発力のなさ」(by山本昌)

http://blog.goo.ne.jp/shiratori-chikao/e/94629f19fa0a9227543300e59aef344f
TVに古田と山本昌が出演して、お互いの「スゴイところ」を書いたらしいのだが。

続いて山本昌が今度は古田の凄い点をと言われて書いたのが「瞬発力の無さ」。これにはスタジオ一同一瞬唖然とし大爆笑。ところが山本昌は大真面目で、曰く普通の選手は瞬発力があるのでそれに頼り、その結果どこかにそのひずみが出るという。古田はそれがないので、長くやれているのだ、と。実際のVTRを見ると、古田は投手の球を捕球すると、ボールを握った右手を頭上高くに一度上げてから、振り下ろして投手へ球を返す。これは瞬発力や力で放っているのではなく、自然の力を利用して無理なく投げているということだそうだ。古田はそれを聞き「その通りです。説明できるのが凄い」と驚いていた。なるほど、なまじ瞬発力が凄いと体に無理をさせて怪我をしたりもするだろうし、筋力に頼っても、同じだ。古田は投球や打撃も「基本的には回転運動だと思ってますから」と言っていた。山本昌は古田のプレイを見て、そういうことをちゃんと的確に理解していたわけだ。一流のアスリートなのだから体が優れているのはもちろんのこと、こういうところ=頭脳明晰なところが、体に無理をさせずとも長く第一線でアスリートたり得ている秘訣なのだろう。