図書館本。途中で読むの中断。法月綸太郎が編集というので、借りて見たが、飛んだ肩すかし。
著者は、マイナー・ポエットの代表のような、短編専門のミステリ作家。どの短編も「ミステリの定石」を逆手にとった「メタ・ミステリ」。法月によると「究極のナックル・ボール投手」ということだが。
でも、その落ちが、小咄程度で、読んでいて全然物足りない。
どうせ、メタ・ミステリをやるなら、スタニスワフ・レムの「捜査」くらいのことをやれよ、というのは、無茶な比較なんだろうけれど。せめてチェスタトン・レベルくらいには到達してくれないと・・。