柳下毅一郎「シネマ・ハント ハリウッドがダメになった101の理由」(エスクアイア・マガジン・ジャパン ISBN:4872951131)

図書館本、読了。
エスクアイア」に10年間連載された映画評から、101本を選んだモノ。副題にあるように、貶している映画が多いのだが、この10年間で、どのように映画界が変化して「ダメになって」いったかを、詳しく分析して書いている。

  • アクション映画は撮られなくなった。あるのは、「爆発連続映画」。
  • デジタル・カメラ&デジタル編集は、「意味のない細かすぎるカット割り」か「凡庸すぎるカットの連続」かのいずれかを招いた。
  • CG技術はおそろしく進歩したが、それを上手く活用したのは、スプルバーグとピーター・ジャクソンしかいない。
  • ハリウッドでは「超大作」か「サンダンス映画祭向け映画」しか撮られなくなり、中間の作品がとれなくなった。