DVD「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」(asin:B000XII5DI) これは最高の映画だ

先週見た(http://d.hatena.ne.jp/kokada_jnet/20080216#p2)、「ハウスシッター/結婚願望」と同様に、フランク・オズ監督、スティーブ・マーチン主演の88年制作のコメディだが、「まあまあ」だったあちらと違い、こちらのほうが最高に面白い。なにせ、芸人スティーブ・マーチンの魅力が満載。


西地中海のリッチな保養地・リビエラ。詐欺師のマイケル・ケインは、地元の警察署長ともコンビを組んで、アメリカから来る、金持ちの女性たちを、その洗練させた雰囲気で「苦境に陥った、某国のプリンス」と思わせて、膨大な金額をだましとっていた。


そこにやってきたのが、ヤンキー丸出しで「おばあさんの手術のために」というチンケな嘘で、女性から小銭をだましとる、スティーブ・マーチン
マイケル・ケインは鬱陶しがって、彼をおいだそうとするのだが、ケインも詐欺師だと知ったマーチンは、ケインに弟子入りする。ここで「上品な動作を学ぶ」シーンは、スティーブ・マーチン特有の間抜けな動きで最高。


だが、結局、一緒にやらされる役は、「同居している知恵遅れの弟役」(この間抜けな動きも最高)で、それに怒ったマーチンは、ある女性を選び、どちらが彼女をだませるか、勝負することになる。


ルーレット場で、ジェントルに彼女に迫るケインだが、そこに割り込んできたマーチンの「扮装」が最高。
脚本が実によくできていて、以降、虚虚実実の騙しあいがあって、最後はアッといわせるドンデン返し。素晴らしい映画だった。