源氏鶏太「わが文壇的自叙伝」(集英社 ASIN:B000J98YUU)

図書館本、読了。1975年刊行本。
源氏は住友本社につとめ、経理畑をずっと歩み、「財閥解体」時はその経理作業をしたそうだ。


「自分の作品のうち、死後、読まれるものがあるだろうか?」と心配しているが、実際に、彼は「忘れられた作家」となった。
あと、源氏は晩年は「職場に取り付いたサラリーマン幽霊」など、幽霊が登場する小説を多数書いたのだが。これは、「年齢とともに、従来の明朗ユーモアに飽き足らなくなり、ブラック・ユーモアを狙った」とのこと。うーん、幽霊だせば、ブラック・ユーモア