伊藤正敏「寺社勢力の中世 無縁・有縁・移民」(ちくま新書 asin:4480064354)

図書館本、読了。
中世の京都の東半分の「祇園社」を支配し、また京都の経済を実質握っていた比叡山延暦寺はじめ・・。
中世の独立系の寺社周辺は、「境内都市」(これは著者の命名らしい)という、商工業とが学問が発達した「メガロポリス」であったという。


公家でも武士でもない、第三勢力としての「寺社勢力」を中心にすえて見ると、従来とまったく様相を異にする「日本中世」が浮かび上がる。