図書館本、読了。
この本、買っているのだが、自宅のどこにあるかわからなくなったので、図書館で借りて読んだ。アメリカのカルト・ミュージシャン、ダニエル・ジョンストンの伝記。
彼についてのドキュメンタリー「悪魔とダニエル・ジョンストン」(ASIN:B000MGBOMK)は見ているのだが、そちらではあまり描写されなかった、彼の人生の細部が興味深かった。
- 活動初期は、自分で作った曲をカセットにおさめ、オースティン(テキサス州の中の例外的なヒッピータウン)のマクドナルドでバイトしながら、街で出会う人ごとにテープをプレゼントして、街の名物男だった。
- 20代の頃、メジャー・レーベルからデビューする話があったが、ダニエルがそのレーベルに所属している「メタリカ」を”悪魔崇拝者”と考えて断った。そのため、別のレーベルと契約したが、商業的に成功せず、契約を切られた。
- 彼は聖書とアメコミを同じレベルで「信じて」いて、アメコミ・ヒーローと、旧約聖書の預言者を同一視している。
- キャプテン・アメリカと、太平洋戦争の英雄パイロットである彼の父とを同一視している。
- 他人に気前よくふるまうのが好きで、ギャラをもらっても、すぐファンやホームレスにあげてしまう。
- 肥満のため、少しの食べすぎが糖尿病等を悪化させる。2002年に日本ツアーに来た時、日本食が口にあわずマクドナルドばかりに通ったため、通風になってしまった。
- ダニエルが10代のころ映画を撮っていたことは、家族以外のだれもしらなかった。「悪魔とダニエル・ジョンストン」の監督のジェフ・フォイヤージークが、取材をしていて初めて知り、ダニエルの映画をみてその素晴らしさに驚嘆した。
- ミュージシャンのジャド・フェア、アーティストのロン・イングリッシュとコラボをしたこともある。
- ちなみに、これが(http://www.popaganda.com/)ロン・イングリッシュのサイト。この人もすごいなあ。ちなみに、この本の著者の一人のターサ・ヤスダーニはイングリッシュの奥さん。
- 出版社/メーカー: Doc Workers
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- そして、画家としてのダニエルに、この本で比較されているのは、ヘンリー・ダーガーと、ハワード・フィンスター牧師。
- ハワード・フィンスター牧師も、今まで知らなかったが、この人もスゴイ。
Paradise Garden: A Trip Through Howard Finster's Visionary World
- 作者: Robert Peacock,Annibel Jenkins
- 出版社/メーカー: Chronicle Books Llc
- 発売日: 1996/05/01
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