村崎修二編著「花猿誕生 道ゆく芸能を求めて」(清風堂 ISBN:4915339165)

図書館本、読了。


演劇やフォークソングに興味を示していた若者が。
実家に帰って「部落解放」の文化運動に従事。そして、「猿まわし」芸人をたずねてきた小沢昭一に兄・村崎義正と面会。


猿まわし芸人たちに聞き取り調査をするうち、であった宮本常一に示唆され、兄とともに1978年の「猿まわし復興」に従事。
だが、「伝統芸能の継承」を主張する修二は「エンターテインメント化」を志向する兄と対立。1981に分離し「猿舞座」を作って活動。


という修二の半世紀なのだが。「猿舞座」の興行をするために地域を回るのも「オルグする」「オルグして回る」と書いているのが、ちょっと抵抗がある。
修二さんの中では「部落解放運動」の「オルグ」と猿回し運動とが、一貫してつながっているんだなあ。