図書館本(府中市立図書館から)、読了。
昭和22年に刊行された「紙芝居の絵物語化作品」を昭和50年に復刻したもの。
これは2巻目で、第1巻が東京都の図書館に所蔵がないため、「これまでのストーリー」があまりよくわからない。また、元版の状態が悪いようで、ところどころ、セリフが読めなかったりする。
さまざまな「超兵器」などの絵は素晴らしいのだが、物語が「紙芝居調」で、主人公の少年たちが何度も敵にさらわれ、そのたびに黄金バットが救出という繰り返しはさすがに飽きる。
黄金バットは、クラーク・ケントみたいに他に仕事があるワケではなく、「正義の味方業」が本職なのだから、常に主人公たちと一緒に行動していれば問題ないのに、こうした物語の「お約束」とはいえ「ピンチにならないと現れない」のが馬鹿じゃないのと、思ってしまうねえ。
登場人物は以下のとおり。
- 正義側
- 黄金バット(西洋の騎士のようはヒラヒラの服・ヒラヒラの帽子をかぶった怪人)
- エーア・ソーラス(黄金バットの乗り物も兼ねている、「コウモリの羽が生えた恐竜」。名前はエアー・サウルスから)
- 大木たんてい(なぜか地底人と同じように、顔以外はロボット状。第1巻で地底人に助けられたのか)
- まさる(大木たんていの息子。腕時計状の小型ラジオで黄金バットと通信することができる)
- かず子(まさるのガールフレンド)
- 蛇王(じゃおう。第1巻で味方になったらしい。長髪にモサモサのヒゲ。半裸で腰に毛皮をまとい、180貫の巨大な鉄棒を振り回す)
- モーグリ博士(正義の科学者。戦闘兵器・グランド・モーグリ号を発明)
- シマ女王(地底国の女王。美人。名前はシヴァの女王からか)
- 地底人たち(全身がロボット状)
- プクちゃん(地底人らしいが、頭だかは人間風)
- 空中列車(大木たんていが地底国の科学力で発明した兵器。真空砲をそなえている)
- 悪党側
- ナゾー(フードをかぶった怪人。足がないが、クーマ人から足をプレゼントされる。名前は「謎」から。ちなみに、第1巻きの最初の章は「なぞの巻」)
- ドブロクスキー博士(リアルなタッチで描かれたこの作品中、このキャラのみ「漫画風のデフォルメ」。怪タンクを運転)
- モモンガーお熊(悪の老婆)
- ハルピンお光(悪の美女)
- クーマ大王(マオー星の王。ブヨという触手のはえた宇宙船に乗る)
- クーマ女王ガマ
- クーマ王女コマ
- クーマ人(タコ状の宇宙人)
- Q王(Q星の王)
- Q人(ロボット状の宇宙人。丸いQ号という宇宙船に乗る)
- SS(サイエンス・サタン。海底人の王)
- ナマズー場長(ナマズの顔をした海底人)
- 海底人(ヘルメットをかぶっているため、容姿不明)