小谷野敦「『こころ』は本当に名作か」(新潮新書 )

図書館本、読了。
小谷野先生にとっての名作は、人間性の醜さを描いたもので、「哲学的」な小説はお嫌いみたい。
SFなどはそれこそ、「科学哲学」を小説化したものだから、お嫌いなのも無理はないか。


でも、「『布団』はもてない男にとっての小説で、『舞姫』はもてる男にとっての小説」といううのには、納得させられてしまう。