映画「トリノ、24時からの恋人たち」()

シネフィル・イマジカで放送していたものを、録画してみた。
トリノの「映画博物館」(この建物がすばらしい)の夜警をしながら、そこを自分の家のように使い、古いサイレント映画を観たり、手巻きカメラで撮ったリュミエール兄弟的な自分の映画を上映したりする、孤独なシネフィル青年マルティーノ。


彼が一方的に思いを寄せていた、ハンバーガーショップの店員の女性が警察に追われて博物館に逃げ込み、二人はしばらく一緒に暮らす。
マルティーノは無口で、彼の感情を表現するために、キートン作品をはじめとした古いサイレント映画の恋愛場面等がしばしば挿入される。
シネフィルの監督が撮ったシネフィル向けのオタク映画だが。「ニューシネマ・パラダイス」のような感傷性がないので、楽しく観れた。