小熊英二「1968 上 若者たちの叛乱とその背景」(新曜社 )

図書館本。途中で読むのがツラクなり、中途で返却。
どんどん分厚くなる、小熊英二の「現代日本思想史・再検証」シリーズ。
全共闘運動を扱った今回は、上下巻構成で上巻だけで1000頁超! これはあまりにも1冊が重過ぎて読みにくいので、せめて「上中下」の3分冊にしてほしかった。


序文でいきなり結論がかかれているが。
全共闘運動」は、日本が後進国だった時代に幼少期をすごし、青年期に高度成長を経て「先進国の管理社会」に直面した団塊の世代がそれに違和感を感じ。それから「現代的不幸」(アイデンティティの危機)を感じたことにより発生したと、膨大な資料の引用により解き明かしている。


論証される「未熟な学生たち」「愚かな新左翼党派たち」の詳細な描写に、気分が落ち込み。読み進めることができなくなった。
AMAZONにも★1個のレビューが2件あったが、この世代の人がこの本を読むのは確かにかなりツライだろうな。


この後は、下巻の「結論部分」だけ読むつもり。