1-01-27から1日間の記事一覧

著者紹介

安部公房(あべ・こうぼう) 大正十三年東京に生まれる。 昭和ニ十三年東京大学医学部卒。 主著書 『壁』第二十五回芥川賞受賞(月曜書房刊) 『砂の女』(新潮社刊) 『他人の顔』(講談社刊) 『水中都市』(桃源社刊) 『燃えつきた地図』(新潮社刊)

安部公房さんのことも入ってます 石森章太郎

「日本SF・幼年期の終り」に収録。

《変形人間》雑感 高野斗志美

『第四間氷期』(講談社旧34・7)のあとがきで、安部公房氏は日常性の問題について、次のようにのべている。 日常の連続感は、未来を見た瞬間に、死ななければならないのである。未来を理解するためには、現実に生きるだけでは不充分なのだ。日常性というこ…

安部氏と氷河期 日下実男

安部公房氏との最初の出会いは、『第四間氷期』のせいである。早いもので、考えてみると、もう十三年くらいも前のことになる。私はその頃、朝日新聞社の科学部に籍をおいていた。当然、いろいろな人との交渉があったが、そのなかに、文学好きの好青年が一人…

解説者 奥野健男

収録作品 安部公房『第四間氷期』『人間そっくり』「R62号の発明」「赤い繭」「闖入者」「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」「永久運動」「魔法のチョーク」「デンドロカカリヤ」「詩人の生涯」「完全映画」「盲腸」「鉛の卵」

「世界SF全集」月報より