旅行二日目。
宿の大広間で朝食後、10時に宿から出発。今日は那須をぶらぶらして、それからもう一晩この北温泉に泊まる予定。とはいえ、部屋がほこりまみれだったり、主人兄弟が異常に無愛想だったりで、少し嫌気がさしているのだが。
20分歩いてバス停へ行き、30分待って、バスに乗る。
バスの中は老人軍団で満員で、ペチャクチャとうるさい。
元関東軍の獣医という老人が一人で勝手にやっている、自称「日本で唯一の戦争についての博物館」である、戦争博物館へ。
(http://www.asahi-net.or.jp/~KU3N-KYM/heiki2/nasu/nasu.html)
大量のほこりまみれの日本軍の戦争グッズや写真たち、再現マネキンも生々しい小野田少尉&横井軍曹コーナー(本人たちの訪問写真もあり)、死にそうな目をした馬やロバたちなど、ダウナーな「展示品」を堪能。
飛行機の写真展示の透明ケースに「同封」されている、トンボや蛾が印象的だった。
記念館となりのドライブインで、鱒定食と喜多方ラーメン。結構いけました。
近くのカントリー風家具屋に寄ると、捨てられたらしい大型犬が寄ってきた。卑屈な目つき。
バスで那須湯元まで戻り、目についたホテルで入浴だけさせてもらう。黄色い硫黄泉で気持ちよし。
温泉町を歩いていると、ここにも捨てられたらしい大型の迷い犬が・・。山に犬を捨てにくる人がおおいようだ。
夕食は、30分ほど歩き、ガイドブックに乗っていたトンカツ屋に行ったが、まずかった。カウンターにいた常連客らしき男が、選挙関係の電話していた。
タクシーを呼んでもらい、北温泉に戻る。
100円玉入れてTVを見ていると、ボーリング場の取り壊し中に地下の部分がくずれたとのニュース。
これはどうも、池上にあった70年代的巨大ボーリング場「メトロボール」のようで、私のお気に入りのなごみスポットだったので、取り壊されていたことがショック。
布団の中で、宿の図書室から借りた、滝田ゆう「泥鰌庵閑話」を読みふける。どうしてこれを読み落としていたのだろう。隠者文学の傑作。