批評としての賃金

平岡正明語る、経営者谷川雁による「批評としての賃金」
http://share.dip.jp/hannichi/sien/no189/hiraoka1.html

テックにいってみたら、谷川雁のような嫌な奴は見たことなかった。
「批評としての賃金」ということをいい出した。団体交渉の席で彼がやった例を出すと、ある社員がかみさんと別れて子供を抱えていた。その子供が幼稚園にいくんで朝子供の世話をして弁当作ってやって送り出してから、自分は出社してくる。「彼は自分が労働者的であるということに甘えているようだから、彼の場合は昇給を低くして、彼の階級意識がどう変化するかを私は見たい」というんだ。
別の社員に、ICUの元活動家だった男がいた。金があり英語もできハンサムでスマートな男で、「今は階級意識などといって労働組合をやっている。彼は多めに昇給させて、彼の唱える左翼性が金で転ぶかどうか見ることにした」。これが谷川の「批評としての賃金」なんだ。単純にいえばこれは労働者分断で、経営者が労働者を一種の実験素材として扱うやり方なんだ。そんなことを考える谷川雁は、革命的としかいいようがないね。

子供のころ、ラボ教育センターやってたんで、一回だけ会った(というかお話を聞かせていただいた)ことあるんだけれど、谷川雁って、やっぱ、すげー変なやつ。